第22回インタビュー:宮キヌヨの「人が心を開く距離のつくり方」

――宮さんは仕事柄、色々なシチュエーションで、様々な立場の人とお会いしていると思います。そんな宮さんの、人との接し方について今回は聞いていきます。まず初めに、初めましての人と出会う時に、注意をしている事ってありますか?

特に意識していることはないかもしれません。私の場合は、感覚に近いですね。

私もその部分はまだまだだなと思っています。プロの方は距離感が絶妙だと言われていますし、話し方もとても自然ですよね。だから私は、相手が嫌な気持ちにならない距離感とは何だろう、と常に考えています。

ただ、考えてはいるのですが、実際に人を目の前にすると、そこまで考える余裕がなくなることもあって、結果的に無意識に任せている部分もあるのかなと思っています。

――なるほど。では、ビジネス交流会で初めて会う方と、サロンに来られるお客様とでは対応は変わりますか?

そうですね、少し変わりますね。

私に何かを求めて来てくださっている方と、そうではない方との違いかなと思っています。

私はよく、メガネは少しの角度で印象が変わるとお伝えしていますが、それと同じくらい、人が求める印象の塩梅もそれぞれ違います。なので、その方のお話を丁寧に伺うことを大切にしています。

――お客様に対しては、打ち解けることを意識しているわけではないのですね?

そうですね。ビジネスの場では、少し打ち解けようという意識もありますが、お客様の場合はまた少し違う感覚ですね。

初めから打ち解けようとすると、少しカジュアルになりすぎてしまうこともあるかなと思っています。ただ最初の入り口としては、日常的なお話をすることが多いです。そうすることで、その方の表情が自然に見えてくるんですよね。

――初めて来られるお客様はやはり緊張されていますか?

そうですね。少し硬いことが多いですし、個室という環境もあって、緊張される方もいらっしゃるのかなと思います。

できるだけその緊張を和らげたいという気持ちがあるので、お話をしながらリラックスしていただけたらと思っています。

それにメガネの測定自体も、それだけで緊張する方が多いと聞いています。緊張したままだと検査の数値にも影響が出ることがあるので、できるだけリラックスしていただけるように心がけています。

――え?緊張すると数値にも影響が出るんですか?

そうなんです。緊張すると身体に力が入りますよね。同じように目にも力が入ってしまうので、数値にも表れやすいんです。

メガネを作るというだけでも少し緊張される方が多い中で、個室で対面となると、さらに緊張しやすい環境でもあるので、できるだけ安心していただけるように意識しています。

――お客様との距離はどのように変わっていきますか?

メガネが出来上がった時は、皆さんほっとされますし、楽しみにしてくださっているので、その頃には距離も少し近づいている気がします。

その時に、「写真の印象と違いました」とか、「実際に会うと柔らかい印象ですね」と言っていただくこともありますね。

自分ではそのままでいる感覚なので難しさもありますが、お話をしてお客様が安心してくださるのであれば、それで良いのかなと思っています。

――ビジネスの場では、距離を縮めるために意識していることはありますか?

自分が興味を持ったことについて質問することが多いですね。趣味を伺うこともあります。

この方はどうしてこういう話し方をされるのかな、とか、どういう背景があるのかな、と自然に考えることがあって、そこから質問が浮かんできます。

そこから会話が広がることもありますし、あまり広がらない場合は、そういうタイプの方なのかなと受け止めて、それ以上無理に踏み込まないようにしています。

――無理に距離を縮めない、ということですね?

そうですね。基本的には無理はしません。相手によっては、特に質問をせず、頷きながらお話を聞いているだけの時もあります。

質問が浮かばない時は、そういう時間も大切にしています。

――それでもコミュニティに参加し続ける理由は何ですか?

「行ってみようかな」と思った場所は、1回でやめずに何度か行くようにしています。

最初は居心地の悪さを感じることもありますが、それでも続けていくと、回数を重ねる中で存在を認識していただけるようになるからです。

そうすると自然と興味を持っていただけるようになり、距離が変わっていくこともありますね。

――お客様と長く関係を続けるためのコツはありますか?

日常の会話ができるようになると、自然と関係は続いていくように感じています。

「最近どうされていますか?」という何気ない会話から始めて、お互いの変化を話していく時間が、とても大切だと思っています。

――最後に、人と楽しい時間を過ごすために意識していることはありますか?

五感かもしれません。美味しいものやお茶・音楽など、そういったものがあると人は自然と心地よくなりますよね。

そういった環境づくりは、自然と取り入れるようになりました。

似合う・似合わないというのはとても繊細なことですし、それを人に伝えるのは勇気がいることでもあります。だからこそ、安心して話していただける空間でありたいと思っています。