第14回インタビュー: コンタクトの人がメガネに変えるということは

――今回はコンタクトとメガネについて話を聞きたいと思います。まずはじめに、コンタクトと比べてメガネのマイナス点は何だと思いますか?

煩わしさじゃないでしょうか。

――煩わしさですか?

顔に乗せるものなので、煩わしく感じてしまうのではないかと思います。私はメガネはファッションアイテムの一つだと思っているので、煩わしさはないのですが、その感覚がない人にとってみれば面倒なものと感じても仕方がないかもしれません。

例えば帽子。かぶってみて、違うなと思ったらかぶらないという選択肢もありますが、メガネの場合は違うなと感じても、見えないからかけなければいけないという気持ちもあるので、楽しみ方がまだ見えていない人にとっては窮屈だと思います。

また、メガネをかけるとどうしても顔が変わってしまうので、それに対するコンプレックスを持っている人もいます。

――なるほど。では、メガネに比べてコンタクトのマイナス点は何だと思いますか?

ドライアイですね。

目の中がゴロゴロしたりします。また老眼世代になってくると、ピントが合わせづらいというのがマイナス点かと思います。

――ピント……コンタクトとメガネではメガネのレンズの方が合わせやすいんですか?

そうです。老眼対応のコンタクトは規格が少ないため、メガネほどぴったり合うレンズにはなりません。メガネの場合は、レンズの度数を細かく刻める上に、レンズの種類も豊富なので、適したものをオーダーメイドで作ることができます。

コンタクトの上からメガネをかけるという選択ができるのであれば、選択肢は増えると思いますが。

――え? コンタクトの上からメガネをかける人がいるんですか? 老眼鏡をかけるようなイメージでしょうか?

そう、視界が足りないからメガネで補うというイメージですね。

――それなら初めからメガネだけをかければいいんじゃないですか?

それは踏み切れない人が多くいます。心理的な問題で、メガネをかけたくないからコンタクトを選んでいる人が多いからです。中には、外出時はコンタクトをしていて、寝る前だけメガネになる人もいます。そういう人のメガネは、10年前に作ったきりで、度もあっていないですし、手入れもされていないですし、メガネのツルの部分がブランブランしています。メガネに対する、興味関心がないんだと思いますね。

ですが、そういう人も、私の所感ではありますが、ある年代になると、コンタクトをやめてメガネの時間を増やそうと思う人も多く、昔の古いメガネを恥ずかしそうに私に見せてくださいます。

――ある年代になると、急にメガネに変えようと思うようになるんですか?

急にというか、気づくんでしょうね。コンタクトとメガネだと、メガネの方が楽ですし。メガネではなくコンタクトを選んでいる人は、メガネをかけると見た目が悪くなると思い込んでいる方たちが多いので、他人からの視線も気にしているところがあります。

20代、30代というのは、人の目を特に気にする年代なのかなと思っています。同性も異性もですね。

ですが、50代ぐらいになってくると、コンタクトをやめてメガネに変えても、仕事がなくなるわけではないですし、結婚していてもメガネに変えたら離婚すると言われるわけでもないですし、デメリットがないことに気付き他人からの見た目の評価に対する考え方が変わってくるんだと思います。

コンタクトをメガネに変える時は、それでも勇気はいりますが、ちょっとの勇気でメガネに変えてみたら、その楽さに感動して、すっかりメガネ生活になりましたという人もいます。

――実際にコンタクトからメガネに変えた人ってお客様の中にいましたか?

たくさんいますよ。

ドライアイがひどくなってメガネに変えようという人が多いですね。

眼科で「もうコンタクトはできない」というドクターストップがかかった方もいらっしゃいます。

――ドクターストップって、そういう方は結構稀な方ですよね?

いいえ、わりとあるケースなんです。初めにメガネを作る時は暗い顔をされていたんですが、似合うメガネ診断をしてメガネをつけると、表情がぱぁっと明るくなりました。そこからはメガネスタイルにはまってくださって、今では毎年1つ新調されていますね。

――すっかりメガネの虜なんですね。

コンタクトを選択されている方は、メガネに対するネガティブな感情を持っている方が多いのですが、実際に似合うメガネをかけられると、メガネに対する感情も変わり、その人自身のものの見え方も変わっていくというのを、何度も見てきました。

今までの自分と変化していくことは勇気がいりますが、変わってみると視野も実際に広がり、新しい自分に出会えるので、それが楽しみになっていくのではないかと思いますね。

――なるほど。それを聞くと、早く皆さんにメガネを試してもらいたくなりますね

そうですね。

――今までの話を聞いていて一つ気になったのですが、ドライアイはコンタクトをすることで引き起こすのでしょうか?

ドライアイは加齢、エアコン、PC・スマホの長時間使用による瞬きの減少、涙の質の変化、コンタクトレンズの使用による涙の量のみだれなどで引き起こすものです。

――ドライアイの自覚症状ってあるんですか?

あります。目の中がゴロゴロしたり、涙が出てきたり、充血したりします。そうすると、視界がかすんだり、疲れ目と感じたりします。なのでドライアイの場合は、コンタクトに比べてメガネの方が楽ですし、目を安静に過ごす意味でもメガネを選択したいですね。

――そういうことなのですね。では最後に、今現在コンタクトをしている方に一言をお願いします

メガネに変えてみると、思ったより快適ですよということですね。私の持論ではあるんですが、メガネって自分と向き合っている姿でもあるんです。メガネは似合わないというように、メガネのせいにしている人が、メガネを遠ざけているように思います。

メガネに対するコンプレックスって、おそらく子どもの頃から植え付けられているのではないでしょうか。その考え方を変えてメガネをかけるということは、その人の考え方が変わっていって、人生が変わると言ってもいいぐらいの大改革なんです。

そのことを分かった上でお話をさせていただいていますし、コンタクトをされている方が楽しく新しく生まれ変われるように伝えさせていただいています。ですので、ぜひ最初の一歩を踏み出してみて下さいね。お待ちしております。