第5回インタビュー:宮キヌヨの休日の過ごし方

――今回は普段あまり話されていない、宮さんの休日の過ごし方について、お話を伺っていきたいと思います。まずなのですが、オンとオフはどう区別していますか?

そうですね。お母さんになる時はオフですよね。Facebookに子どもの卒業式とか入学式の時の写真をアップしているのですが、その時の自分の顔を見ると、母の顔をしているなと思いました。

仕事をしている時には見られない表情なので、オフだなと思います。

――仕事をしている宮さんと、お母さんをしている宮さんと、それ以外の自分自身に戻っている宮さんはいないんですか?

自分自身に戻るオフの時もありますが、何か面白いと感じるものを見ると仕事のスイッチが入ってしまいます。だからオフの日でも、混ざっていると思います。

――面白いというのは、メガネ関係ですか?

そうです。こういう仕事したいな、こういうイベントしないな、こういうアイデアは面白いなと考えがちです。

例えば、フラッと美術館に行ったのに、ある絵を見た瞬間に閃きとか、気づきがあると、急に仕事モードに入ってしまいます。

韓国に家族で旅行に行ったのですが、その時は完全にプライベートと思っていたのに、韓国にいる女の子たちのファッションやメイクに触発されて、仕事スイッチが入っていくということがありました。おかげさまで、とても充実したショッピングになりました笑

――お仕事が、普通の生活と混ざっているんですね

そうですね。デニム×Tシャツ姿で買い物に行くとかでない限りは、洋服もオンとオフで分けていないので、スイッチが切り替わりにくいのかもしれません。

ただ韓国に家族旅行に行く時に、主人と子どもと私、同じブランドのTシャツにしたりして、オフの日もスタイリングを楽しんだりしています。主人と子どもと、そういう話をするわけではないのですが、2人は着せられてます笑

――でも、家族でお洒落をしたいという気持ちはわかりますよ

でも普段のスタイルは押し付けちゃいけないから、家族で出かけるときは、ひそかに私が合わせていたりするんですよ。そしてあとから写真を見て、「この感じは成功!」というのを楽しんでいます笑

――では、この日は休日にしようと決めた日があった場合、その日は何をしますか?

お茶のお稽古(笑)

ほら、仕事に繋がっているでしょ。お抹茶をサロンに来て下さったお客様に出しているから。

ただ、お茶のお稽古をしている時は、仕事というよりは、お稽古に専念しているので、自分のためにしている気持ちが強いため、そういう意味ではプライベートです。

――お茶以外にも、していることはありますか?

近くの公園に散歩に行ったり、スパに行ったりしています。あとは、本当にオフにしたいと思った時は、電車に乗らないようにしています。

――なぜですか?

電車に乗ると、仕事感が私の中で出てしまうからです。だから完全にオフにしたい時は、自転車か徒歩にしていますね。

――今は月に休日はどれぐらい取られているんですか?

何も考えず、電車にも乗らない日は、月に2日あればいい方ですね。

電車に乗って出かける休日は美術館に行ったり、ショッピングに行ったり、お友だちとランチをしたりとかして過ごしています。そして、ひらめきになるという…パターンです。

――何も考えないオフの日が月に2日しかなくて疲れないですか?

疲れないです。楽しく考えられるようになったからかもしれません。

時間管理は、すごく意識をしていて、何曜日に何をするというのを決めているため、私の中で迷いがないので疲れないんだと思います。

どちらかというと、体調管理の方に気を配っています。夏の暑さ対策だったり、夜に遅くまで仕事をしてしまった時の次の日の体調管理だったり。そこを管理できれば、問題はないですね。

――では例えば、来月一週間休みが取れたとなったら、何がしたいですか?

そうですね……どこに行こうかなって考えました。

海外に行くと、私は疲れるというのが分かったので、癒しを求めるなら日本です。そうすると、行ったことのないところへ、のんびり行きたいです。

一週間も休みがあったら、のんびり過ごして浄化もしたいけれど、やはり浄化したら情報をどこかから得ようとすると思います。やはり今は、次を創造することに興味があるからだと思います。

――なるほど。ちなみに仕事のスイッチが入りやすい場所、インスピレーションを受けやすい場所はどこですか?

自然がある場所です。空気が綺麗で、美味しい朝食があるとなおいいですね。朝食は出来れば森の中で食べたいです。

そういう所に行くと、リラックスも出来ますし、テンションも上がります。

――そういえば、宮さんは一時、Facebookであんこの投稿をよくしていましたが、今もあんこは食べられているんですか?

食べていますよ。あんこを食べている時間は、私にとってリラックスタイムです。これは子どもの頃から変わりません。

子どもの頃から、あんこが好きだったので、あんこの会社に勤めたいと思うほどでした(笑)

ですが大人になって、お酒を飲むようになると、あんこよりお酒の方が好きになりました。ただ子どもが生まれて、食生活が変わると、お酒よりもあんこの方がまた好きになったんです。

けれど子どもの頃は、つぶ餡が好きだったんですが、大人になった今はこし餡の方が好きです。今となっては、なぜつぶ餡が好きだったのかが分からないほど(笑)

仙台の白松がもなかのこし餡が、なめらかで最高に好きです。

――そんなにずっと好きだったんですね。最近も食べましたか?

今日も朝からお饅頭を食べてきました。

一度に5個とか買ってしまうのですが、私がよくあんこを食べるせいか、子どもも好きなようで、なくなっていることがあります。主人も昔は好きじゃなかったのに、今は好きだと言っていますし、二人とも私の影響を受けているようです。

――家族そろってあんこが好きなんですね。甘いもので言うと、チョコレートはダメなのでしょうか?

チョコレートも好きですが、チョコレートはパッケージが綺麗すぎるので、そこからインスピレーションを受けて、仕事モードに入ってしまうんです。だから、リラックスモードの時には向きません。

――確かにチョコレートのパッケージは凝ったものが多いですが、和菓子は昔ながらのパッケージのものが多いですよね。あんこは、どれぐらいの頻度で食べられているんですか?

毎日です。本当にあんこが好きなので、自分に制限をかけないと、ずっと食べてしまうので、1日1あんこにしています(笑)

だから今日は朝に食べてしまったので、今日のあんこは終わりです。

――他にも好きなものはありますか?

蕎麦ですね。

普段、一人で外食はしないのですが、蕎麦屋さんだけは一人でも行きます。美容院の帰りとかに寄ったりするんです。

蕎麦の実が入っている、いなか蕎麦が特に好きです。噛めば噛むほど甘味が出るのがいいんです。

学生時代にお蕎麦屋さんでアルバイトをしていて、まかないが蕎麦だったのですが、その蕎麦が本当に美味しくて、手打ち蕎麦の味を覚えたのが始まりです。

――好きなものを食べている時も、オフのタイミングなんですね。最後の質問なのですが、この記事を読んでいる人にお勧めしたい休日の過ごし方はありますか?

美味しいものを食べに行くことが、お勧めです。食はエネルギーの素なので、すごく大事だなって思っています。

元気が出ない時でも、美味しいご飯を食べてみると、あっさり元気になる事もあると思います。くよくよ考えるぐらいなら、美味しい食事をとった方が元気になれますし。食べた後は、ゆっくり寝る。これが一番だと思いますよ。

――宮さんにとってオフの時というのは、エネルギーチャージをする時とイコールのようですね

そうですね。実際に、休みの日は普段よりもよく寝ますし、時間があれば30分のお昼寝とかもしています。

――普段から考え続けているので、脳がそういった休息を求めるのかもしれませんね

確かにそうかも(笑)

だからオフの時間は、食事と睡眠に限ります。疲れている時は、ぜひ試してみて下さい。